アセルカデ
宮崎県諸塚村
諸塚村とは
諸塚村は宮崎県の北西部に位置し、約95%が森林である
ため人々は遠い昔から森と共に生きてきました。『森と共存する』事について「何も特別なことはしちょらん」と
村の人たちは口をそろえます。先人たちに教えてもらった『森を大切にする』という考え方を、次の世代にも
同じように伝えていくと言うことが当然の事として
息づいています。家族や地域と手を取りながら、自然に
寄り添い、自然と共に成長してきた、大きな森のような
村が諸塚村です。
原木しいたけ
○生・乾しいたけ
諸塚村は椎茸栽培発祥の地ともいわれ、その椎茸はCoC認証を受けており、品質・味など通常の椎茸とは違います。肉厚で香りも豊かです。生しいたけはステーキとしても食べられ、乾しいたけは煮物に最適です。
○どんこ
「どんこ」とは肉厚で食感の良い椎茸のことです。
「冬菇」と書くように、寒さの中じっくり育つので、身が締まり食感が良くなります。
和食の伝統食材「椎茸」の豊かなUMAMI(旨味)と食感をお楽しみ下さい。
FSC認証
諸塚村の森との関わりは、世界的にも評価されており、
2004年に日本初となる、村ぐるみでFSC®認証を取得しています。つまり、諸塚村で採れた木材は、諸塚村の
人たちの手によって伐採され、流通に乗せられています。そのため、地元に利益がもたらされ、しっかりと次の森を育てることが出来ます。
そして、諸塚村ではなんと、乾しいたけもFSC®の認証を受けています。食品としてFSC®認証を受けるのは珍しく、乾しいたけでは諸塚産が、世界で唯一FSC®認証をうけた商品です。
FSC®認証商品を選択することで、違法な伐採や森林環境に無理を強いている木材の利用を減らし、地球上の森林環境の保護にもつながっていきます。
生産のこだわりと
本所ゼミとの関わり
森と共に生きる諸塚村の人々。森の恵みである原木しいたけの栽培は、暮らしに深く根付いています。しいたけ栽培に使うクヌギやコナラなどの原木の森は生き物の命を育み、原木としてその役目を終えると、土へと還り、再び森を育てます。しいたけを育てることで森が育ち、森は私たちに恵みを与えてくれます。森を活用することと、森を守り育てることが両立できるしいたけ栽培は、森と共に生き、森を大切にしてきた諸塚村の人々にとって、無くてはならない大切な存在です。
また、九州地方では椎茸を方言で「なば」と呼ぶことがあり、原木のもつ栄養を贅沢に吸収して芽を出した今の時期のなばは生産者の方も好んで食べられます。
本所ゼミとは去年「都会と田舎、食べる人とつくる人をつなぐ」をコンセプトとした田舎の窓口イベントを行うにあたり、3日間実習に伺いました。実習を通して村の自然の豊かさ、村の人の温かさ、村の魅力を存分に感じることができました。